カーオーディオにもこだわりを

パワーアンプの増幅回路方式

パワーアンプの増幅回路方式 カーオーディオのパワーアンプの増幅回路方式にはA級、B級、AB級、D級の4つのクラスがあります。
A級のアンプは4つのクラスの中では最もアイドリング電流が大きく、発電量が多い割には出力が小さいですが、音量を必要以上に上げなくてもきれいな音が出やすいのが特徴で、高価格の製品の多くに組み込まれています。
B級のアンプはA級よりアイドリング電流は小さい反面、出力が大きく、音量を大きくすればするほど低音域がよく響くようになるため、大音量でサウンドを聴きながら運転したい場合におすすめです。
AB級のアンプは、クラスの名称からもわかるようにA級とB級の両方の特徴を取り入れたもので、現在製造されているカーオーディオにおいて主流のタイプです。
一方でD級は、一部または全部がデジタル回路になっていて、スイッチングによって電力の増幅を行います。
アナログ回路になっている他の3つのクラスと比較すると小型でありながら電力効率が良いのが特徴ですが、音質面では劣るためサブウーファー用として使用されることが多いです。
ただし、技術の進歩によって、近年は音質の良いD級のアンプが登場するようになっているほか、A級の方式も取り入れたAD級と呼ばれるクラスの製品も発売されるようになっています。

カーオーディオのアンプを選ぶ際に重要なパワーアンプのチャンネル数

カーオーディオのアンプを選ぶ際に重要なパワーアンプのチャンネル数 カーオーディオのアンプを選ぶ際にはパワーアンプのチャンネル数の選択が、その後の快適なオーディオ空間を大きく左右します。
カーオーディオ用のパワーアンプには主に2チャンネルと4チャンネルの製品があり、チャンネル数はスピーカーの数を表しています。
CDやステレオ放送のラジオ番組など一般的なステレオ音声の再生であれば2チャンネルスピーカーでも十分ですが、後部座席に乗った人にも良い音を届けたり映画のDVDやBlu-rayなど4チャンネルサラウンドに対応したコンテンツを再生する場合には対応したアンプを用意することで物体に合わせて音が移動するなど車内で臨場感溢れる大迫力のサウンド空間を作り出すことができます。
4チャンネルサラウンドに対応したコンテンツを2チャンネルスピーカーのアンプで再生した場合にはソース音源が本来持っているクオリティを発揮できなくなるため、自身が頻繁に再生する音源やコンテンツを考慮して適切なシステムを構築することが大切です。